ひまわり会の紡ぐ音
それは、師から弟子へ… 受け継がれゆくあたたかな音色です…
鈴江門下生のピアノ奏者たちの会
ひまわり会は今年、63周年を迎えます
昭和36年5月1日、鈴江比沙子氏が弟子たちの了承のもと立ち上げたひまわり会は、長年、毎年8月に兵庫県芦屋市のルナ・ホールにてピアノコンサートを開催してまいりました。
しかし、阪神淡路大震災後は、門下生の人数が激減・・・
そんな中でも、芸術の火を絶やさない、と、ベーゼンドルファーショールーム大阪、
フレンテ西宮ホール、その後、県立芸術文化センター女学院小ホールへと場所を移し、
途切れることなくコンサートを行ってまいりました。
一人一人に訴えかける音楽性…
鈴江比沙子先生から、 心こそ大切なれ との指導のもと、創り上げてまいりました。
2023年12月 98歳にて鈴江比沙子先生が他界。
ご逝去後、初となる門下生のみの第63回ひまわり会ピアノコンサートを本年8/28に開催いたしました。 現在は第64回ひまわり会ピアノコンサートに向けて、日々精進しております。
創始者 鈴江比沙子 プロフィール
鈴江比沙子プロフィール1925 年生まれ。山口県出身。4 才よりピアノを始める。東京音楽学校(現在の東京芸術大学)を目標にピアノを研鑽していたが、当時の東京の大学は、第二次世界大戦の影響で学ぶ道は絶たれており、当時の師である羽田賢氏の勧めで山口師範学校(現在の山口大学教育学部音楽学科)にてピアノを学び、全寮制で毎日長時間ピアノを弾ける環境のもと、さらなる実力をつける。終戦後、東京音楽学校ピアノ科に入学。ピアノを瀧崎鎮代子氏に師事。卒業後、山口県下関に戻り、エコールエスプリ(鈴江比沙子門下生の会)ピアノコンサートを 6 回開催。その後 1961 年より関西へ。門下生の会を現在の「ひまわり会」と名付け、第 1 回ひまわり会ピアノコンサートを開催。1966 年(第 5 回)、1971 年(第 10回)には瀧崎氏をゲストに迎える。1967 年、ドイツを中心にヨーロッパ各地を回り、様々な音楽研鑽を積む。また、1989 年より、ウィーンのピアニスト、イェルク・デームス氏を関西に招聘し、氏の晩年まで毎年2回の公開レッスンを開催。1989 年 6 月には、民音芸術賞受賞。1990 年〜2002 年まで、オーストリアのウィーン、ザルツブルクでイェルク・デームス氏の夏期講習へ門下生とともに参加。現在数多くの門下生がヨーロッパでピアニストとして活躍している。1993 年より、イェルク・デームス氏に指導を受けたメンバー有志による清鈴ピアノグループを結成し、コンサート活動を行う。第 2 回コンサートではデームス氏を迎え、メンバーがそれぞれ氏と 2 台のピアノのコンチェルトを演奏。2001 年、第 40 回ひまわり会コンサートにて、ドイツよりバンベルク・オーケストラを迎え、門下生と共に演奏。後にも数々の器楽演奏家を招き、氏の指導のもと、門下生とのデュオ、トリオ、カルテットなどを演奏。兵庫県、兵庫県教育委員会、(公財)兵庫県芸術文化協会、西宮市教育委員会、(公財)西宮市文化振興財団の後援で年 1 回のコンサートを開催してきたひまわり会は、令和3年10月に 60 周年を迎えた。令和5年、62回目のコンサートを盛大に終え、12月15日、98歳にて逝去。